未来の生活を、いま経験しよう
2050年までに、CO2排出を70%抑えることが可能になるそうです。
ですから、70%以上削減できるような生活を、今実行してみると、実は現在でも、結構未来の生活を実現できることがわかります。何も家を新築しなければならないなどというつもりはありません。今、ちょっとの手間と時間とお金で、実は40年後の明るいシンプルな未来生活が見えてくるのです。
ガソリン消費を7割削減する
一番よいのが車を手放すこと、しかしこれだけでは不便になります。
そこで、まず引越しを考える。車で通勤しているのならば、職場の近くに引っ越す。家は借りればよいのです。あるいはかっこいい自転車を買って、できるだけ乗ってみる。電動自転車も体への負担が少ないのでお勧めです。
もちろん次の買い替えの際には、ハイブリッドカーにする。これだけでガソリン消費CO2排出は約半分になります。
灯油の消費を7割削減する
寒い冬、家全体を暖めようとしていませんか?しかし人間がいるのは、わずか1立方メートル。この空間だけ暖かければ、寒いと感じないのです。家の中の仕切りを閉めて、狭い空間を暖める。究極の狭い空間は、衣服ですから、昼間は日当たりのよいところで厚着をしてしのぐ。太陽の光が、一番気持ちよいのです。もちろん空気も汚れません。
電気消費を7割削減する
まずはエコワットで家電製品ひとつずつの消費電力を測ってみましょう。
冷蔵庫の設定は、最弱にする。食洗機は、1日1回だけ使って朝は手洗い。洗濯乾燥機は、洗濯後にできるだけ外で干して、残りの細かいものを乾燥へ。ヒートポンプ型に買い替えも有効。テレビは、決めた番組だけを録画して、あとでざっと見る。消すのが肝心。照明は電球型蛍光灯。炊飯器の保温はせず、電子レンジで暖める。夏は自然の風で涼む。冬は日光の当たる南側で過ごす。
今できることだけでも、4割くらい削減できるのでは。あとの3割は、更なる省エネ家電の登場を待って買い替え。
ガス消費を7割削減する
夏はぬるい設定温度の風呂に入る。体を冷やしてすぐ眠れます。
冬は熱くしておいて、寝る前に家族で連続して一気に入る。体が温まってすぐ眠れます。
鍋は沸騰したらふたを閉めて、ガスを止めて煮込む。
水消費を7割削減する
風呂水を2日に1回取り替えるようにする。節水型トイレに買い換える。
ごみ排出を7割削減する
生ごみは処理して肥料へ。これで5割削減。トレイビン缶ペットボトルはリサイクルへ。紙もリサイクル。残った主に食品のプラスチックごみのリサイクルを待つだけとなります。
何か我慢を強いられるとか、いちいちめんどくさいとか、そんなことの全くない、自然な流れに乗った未来生活。何も何十万円も必要なわけじゃない。やってみようと思うこの「思い」だけが必要です。
いま、この瞬間から、はじめてみませんか。
2007年2月
そしてこの生活が、地球温暖化対策そのものなのです。
自然の流れに沿って生活をする、生活をシンプルにする、すると実際に温暖化しても、自分のできることはすべてやったわけですから、気分は清々しています。こっちの世界のライフスタイルに入ってしまえば、あとは、温暖化は他の皆さんの責任です、がんばってください、と高みの見物です。
あとは夏の暑さをどうやって風流に過ごすか、実際に暑くなっても暑く感じない方法を編み出せば、良いわけです。これは夏の実習、「生活実験夏編」、となります。暑くなるのが楽しみです。
イノベーション25戦略会議の中間報告が出されました。検索してみてください。
2025年のライフスタイル、ワークスタイルをイメージしています。
協調(コミュニケーション)と、新しい価値を生み出す、が鍵のようです。電動自転車、在宅勤務、カード、家庭内ロボットなど、今でも実現しそうなことも書いてあります。省エネ、子育てなどは、書いてありませんが、これは別の省庁との兼ね合いで避けたのでしょうか。働き方、ライフスタイル、消費、全体をイメージして欲しいですね。家は安くなっていて、リフォームしながら200年もつようですが、そんな工務店が出てくることを願っています。英語能力は必須ですが、その元となる日本語能力、日本の価値観と新しい価値観、知識、教養など様々な下地が必要のようです。これから未来を生きる子供の教育に、参考になると思います。
国立環境研究所の低炭素社会シナリオというレポートが発表されました。様々な技術革新と自然の流れ(エネルギーや熱の流れ)を利用して、CO2排出を7割カットすると言うものです。最終的な目標は、国民一人当たりのCO2排出を年間0.5トンくらいにするというものです。
すると4人家族で2トンですから、大体我が家は実現している状態ですが、これから家族が大きくなると、もう少しごみの量(おむつ)や洗濯乾燥(洗濯物)なども減るので、もう少しCO2排出も減ると思います。とにかく通勤などで使う車の使用と、家全体を暖めたり冷やしたりしないように電気の使用量を減らせれば、40年待たない現在でも実現可能なのは、当ホームページでも書いてきたとおりです。
この報告書では、ヒートポンプの改良や車の改良、高気密住宅などで、削減可能となっています。ここに書いていない項目で注目しているのが、衣服です。冬に熱を貯める、反射する素材や、夏に風を通す素材を利用した、自然素材や新しく開発された繊維を用いた衣服の利用で、エアコンの使用を減らせるのではないでしょうか。車の代わりに風防付の電動3輪自転車なども通勤に利用できるのではないでしょうか。高気密住宅に立て替えるのは高額な費用がかかりますが、昔は冷房もなかったわけですから、昭和時代や江戸時代の暑さ寒さをしのぐ様々な工夫と知恵も利用してみる価値があると思います。自動記録装置のついた温湿度計や電力消費計も必要なアイテムです。測定するだけで、エネルギー消費量を意識できるからです。
2007年4月
ほかにも消費ガソリン量や灯油量をモニターする機器、モニターパソコンなども必須でしょう。自分のエネルギー消費に、関心を持つことからはじめてみませんか。エネルギーの流れを知ればそれだけで改善しようと思えてくる、そうすると自然と節約できて、毎月2、3万円(年間3、40万円)のお小遣いが手に入るのですから、知的戦略ゲームとして商品化できると思います。これこそ脳をトレーニングする頭の体操で、さらにお金も手に入る、一石二鳥ではないでしょうか。
すぐにでも実現する未来生活。どうすれば手に届くのでしょうか。
簡単です。まず目標を決める。ガソリン代を半分にしよう、とか、電気消費量を半分にしようとか、決めてしまうのです。その上で、どうすれば半分になるか、作戦を練る。そして実行するだけです。その作戦が、ライフスタイルを変える、ということかもしれません。
少なくとも、環境問題は、我が家では解決しました。あとはこれを読んでいるあなたが実行してくれるのを待つばかりです。
未来生活、お先に!
2007年6月
家の周りに小さな森を作るというのはどうでしょうか。落ちた葉や枝で、薪ストーブ、ふろ、調理、CO2排出ゼロです。もちろん木陰で夏涼しく、冬は葉が落ちるので日が当たる。春は桜、秋は紅葉、なんていかがでしょうか。
従来の林業とは価値観が違います。樹木は割れても曲がっても意味がある。樹木の成長そのものに、CO2吸収という大きな意義があるわけです。まっすぐ育たなくてもよい、ただ樹木の存在を愛でる、樹木の成長を祝う、自然を愛でるという贅沢かもしれません。
2007年8月
新幹線が営業速度320km/hまで上がるそうです。こうなると、飛行機のCO2排出の1/5以下の新幹線利用が、沖縄北海道を除く国内旅行には最適ということになります。あとは子供が退屈しない仕掛けがほしいところです。先頭車両に大型画面を設置して、先頭の映像を映してソファでくつろいだり、デパ地下のフルーツジュースバーなんてあると、いいのですが。沿線のフルーツを積み込んで。飛行機よりも1時間遅くてもよい、しかし乗っている時間が退屈しないようなちょっとぜいたくな楽しめる仕掛けがあってほしいと思います。あまりにもビジネスに徹していて、椅子に座っていなければならないのが、特に子供にとっては苦痛です。飛行機に比べて、自由に車内を歩き回れるのが新幹線の良いところですから、おいしいハンバーガーショップのある新幹線なんていかがでしょうか。
2007年9月
ロボットスーツが開発中だそうです。体の不自由な機能を補うことができるようになるようです。たぶん数千万円するのでしょう。
振り返って、自分はというと、ロボットスーツは必要ありません。つまり健康な体というのは、数千万円、あるいはそれ以上の価値があるということです。新鮮な発想をする健康な頭脳もそれ以上の価値があるのでしょう。そして体は鍛えれば、まだまだ発達します。ですから、自分の脳がバイオロボットスーツを着て、思考し行動している、と思うと、すごい価値を生み出すかもしれません。
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