仕事と子育ての両立
まずは、父親も母親も、仕事と子育てどちらもしたい、し続けたいんだという決意からスタートです。
どこまで残業をするか
これは人それぞれで、いろいろと試しながら、自分ができる仕事量を図っていくことが必要と思います。残業が長ければ、帰るのが遅くなり、自分たち親だけでなく、子供の負担も増えるので、どうするのがベストか、夫婦で話し合いながら、お互いの仕事量と家事育児量を決めていくのが良いでしょう。子供が成長するにつれて、親の手がかからなくなり、育児量は減ることはまず間違いないし、家電製品やサービスを上手に利用すれば、家事の量も調整可能です。親子が納得する形で、落ち着くように、周囲の人(会社、祖父母、育児サービス)も巻き込みながら、その時期その時期にあわせながら、決めていくのが理想的です。
どこまで家事育児をするか
我が家も厳密な意味で、家事育児ができているかというと、自信を持って肯定できません。しかし、子供や親が時々機嫌が悪くなるのは自然なことだし、子供たちがぐっすり眠れて、部屋も8割方片付いていれば、まあよしとしています。皿洗いも時々放りだして、寝てしまうこともあります。努めて、家事育児を完璧にしようとしないことが、ほどほど上機嫌に過ごすコツではないかと思います。
休日
ご自身が共働きで子育てをされた小児科の先生にも言われたことは、休日をとにかくゆっくりと過ごし、休息をとること、このことだけは毎回いわれます。子供も0歳から保育園に毎日行って、元気ですが疲れていますし、親も疲れています。できるだけ人ごみは避けて、ウィルスなどもらわないように、もらってもこじらせないように、注意しましょう。家の掃除と近所の散歩くらいが、ちょうど良いペースのような気がします。
2006年8月
両立のためには、夫婦の協力が不可欠です。夫婦が同じ価値観、目的意識を持つまで話し合うべきです。たとえけんかになったとしても、思っていることを内に秘めて不平不満をためているだけでは、進展はありません。夫が家事を手伝えばすべて丸く収まるわけではありません。残業時間がなければ両立がうまくいくと不平を言っても、何も変わりません。
まず通勤時間を減らすために、多少家賃が高くても職場に近いところに引っ越す、家事はできるだけ機械に任せる、それでも時間がなければ、家事代行サービスを利用する、買い物も宅配サービスを利用する、家事の時間はすべて少しのお金で解決できるのです。仕事も残業の少ない部署に異動させてもらう。
問題は育児です。それでも近所の方の協力、保育園の協力、育児サポートの利用を組み合わせて可能なのです。
両立のためには様々な困難が待っています。それに負けない「仕事を続けたいんだ」という覚悟がまず必要です。その「意思」さえあれば、少しの工夫とお金でどうとでもなります。どうとでもできる世の中に、すでに変わっているのです。
2006年8月
仕事量を夫婦で公平に分担しようと計算することは無意味です。公平な分担など不可能だからです。とにかく一日にやらなければならないことは決まっています。そして有限です。明日出る洗濯物や洗い物を、今日中にやっておくことなどできません。
ですから今日やるべきことをとにかく2人でこなす、結果的に終わっていればそれで目的は達成したことになります。毎日、個人の疲れ方も違います、仕事の忙しさも違いますので、公平に分けることなどできないのです。我が家では、とにかく家事がおおかた終わっていれば今日はよし、いろいろあったが子供が健康で寝てくれれば今日はよし、と思うことにしています。それ以上のことは自分が余裕のあるときに、自分がやればよい、くらいに考えています。仕事家事育児量を損得で考えないこと、これが大事です。あえて損得を言えば、自分でやればすべてタダですから、自分でやることが一番得なのです。
2006年11月
一日が25時間あればよいのになと思うことがあります。時間のやりくりを工夫しています。子供を9時に寝せたいところです。すると8時までに風呂に入れたい、すると夕食を7時に食べさせたいとなります。6時半には帰りたい。仕事ができるのは6時までとなります。あとは子供が寝たあとの9時半から11時半くらいまで、もうひと仕事となるでしょう。この自宅での2時間に残業代が付けばよいのですが、現実にはそうはなりません。
そんな制度ができると、利用したいところです。
2007年2月
自分がいっぱいいっぱいだったら、まず相方と話し合うこと。どうやったら楽になるか、徹底的に話し合うことです。家事の分担を変更する、掃除や洗濯をロボット(洗濯乾燥機や自動掃除機ルンバ)に任せる、じいちゃんばあちゃんに近くに住んでもらう、職場の近くに引っ越す、仕事の量や時間を少し減らす、などまずお金の問題は置いておいて、ベストと思える状況を想定してみて、お金は節約すれば何とかひねる出せるのではないでしょうか。一人で不平や疲れを溜め込んでいるのが、一番まずい状況です。それが爆発すると、今の状況から脱したい、じゃあ仕事をやめようという結論になってしまう、そうなる前に安全弁が必要です。
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